八丁堀 シンガポール料理 『シンガポール・シーフード・エンポーリアム』

行きたいと思っていた店が、向こうから着てくれる事なんて人生にそうそうあることじゃない。お盆の朝がた、散歩半分に普段歩かない道をふらふら歩いていたら、シンガポール国旗を揚げているおっさんに遭遇。思わず聞いてみると、八重洲の有名店が引っ越してきたらしい。そんでいろいろあって3日間連続でそこで昼飯食べることとなった。
味はまさしく本格派。本格派つうても要は日本向けに加工してない現地の味ということで、安食堂の味なんだけど、それがほんとうに美味しい。おなじみのナシゴレン、あっさりした潮州炒麺どちらも良し。しかしなにより雰囲気が良い。入った瞬間むっと来る焼けたサンバルのにおい(いっしょに来たヒトは犬の臭いなんて言ってた)、うちっぱなしのコンクリの床、オープンテラスで道に置かれた観葉植物の合い間から光が差し込み、扇風機の風に吹かれながら熱く辛い料理を食べる。異常な暑さとあいまって、完全に南国体験だった。
仕入れ元の九州の鶏屋が盆休みとのことで、どうしても食べたい海南鶏飯はまだ食べてない。移転場所が広まれば八重洲のように行列店になりそうだし、週明けにももっかい行こう。