マッカンドルー航宙記 太陽レンズの彼方へ

gasoline2005-10-20


インチキ仕事を早く切り上げたんで八重洲ブックセンターに寄って、ハワカワの復刊フェア平段に並べてた店員さんにマッカンドルー航宙記のあたらしいのありますか訊いたら、見本分(?)です言うて一冊もってきてくれた。これってフラゲってやつ? フライングゲット? 空中キャッチみたいな意味か。ちょっとうれしい。
しかし先日買った幅より厚さのほうがおおきい『天啓空間』は当然未読で、実は先に古書で買ってしまったブリン先生の『ガイア』を読んどる。これも上下巻あわせると天啓空間なみの厚さになって、いま下巻の冒頭。はたしてフラゲした意味があるのだろうか。いやない。
意を決して買ってみたガイアですが、いやはやどうしてさすがはブリン先生、面白い。
インターネットが広まる直前、に21世紀なかばのインターネット社会の小説を書いたわけで、いま読むと単語が違うだけで、ほぼこの未来へのレールに乗ってるよな、と思う箇所も多数。水没したニューオーリンズの人々はこんなに生活力はなかったし、テキストと静止画だけでギガバイト帯域幅を使うことはなかったが(圧縮技術が開発される前に通信インフラが整備されると考えたんだろうな、先生は)。
天啓空間は、さわりの10ページ読んだけど、はたして読み進められるか不安。