LOVERS / 十面埋伏

テレビでやってたんで観たけど、いやあ張芸謀先生はいつ観ても一本筋が通った変態監督ですね。素晴らしい。筋もへったくれもありゃせず、ひたすら剣劇→青姦→剣劇→青姦→剣劇→青姦→剣劇いやほんと素晴らしい。

剣の部分は必ず飛び道具が宙を切る描写が中心になり、姦の部分も男女がある一線を越え理性を失ってむしゃぶりつくその一瞬だけをひたすら繰り返す。さいしょのまさぐりあいが終わって理性がすこし戻ってくる(本来はさて本格的に脱ぎましょうかってとこ)と、すーっと引いてゆく。そして例によって章子怡は反則的に綺麗。

このひとの映画を観るたび、映画って総合芸術なんだなあと思い、そのストイックさはハードSFにも似たところがあると感じる。そしてこの映画はさすがにカネ払って観なくてよかったと思うのだった。