カニと結婚

gasoline2004-12-13


きょうもうんざりするほどのインチキ仕事っぷりで大疲労。でもいいの。先週末は地元で旧い友人が結婚して幸せになったし、僕はカニを食べて幸せだったから。カニ
こどものタラバガニ。生。スーパーで1500円。網にかかったけど業務用に流通できないのが流れてるんだろう。それでもご家庭で食すには十分すぎるボリューム。茹でると縦に膨らむのね。鮮烈の朱赤をざきざきと切り開き、塩ゆでだけのそのままの味をすっと舌にのせ、キュッと芯骨から吸い取る。しあわせだなあ。

結婚式はゲストハウスでの人前式で、宣誓場ではゴスペルもなく、知らない歌の歌詞カードが配られていた。司会からここで合唱のアナウンスがあり、さて練習もなくみんな歌えるのかと思いつつ立っていると、次の瞬間僕は歌につつまれていた。
ほんとうに“合唱”しているのだ。合唱曲を。
彼と彼女は合唱部で知り合い、ふたりを祝う友人たちもみな、合唱の美を知る人々だった。
思いがけず声の渦のなかに立ち尽くし、暫し感動。これは、歌うための式だったのだ。
二番は歌えた。素晴らしい式だった。