占星師アフサンの遠眼鏡(ソウヤー)

びっくりした。こんなダイナミックな物語だったとは。しかしじゃあどんな物語だと思ってたん聞かれたら、まあなんも考えてなかったんだけど。だって表紙にやたら目がキリッとした恐竜が手に紙と望遠鏡携えてるリアルな絵があって、なんやろなコレは妙ちきりんな、思う意外にナニも出てこないでしょう。
中身考えずに好奇心だけで読んでみてよかったわ。400ページ程度のワリに世界描写の密度は薄く、そのぶん大河ドラマ的な物語がガリガリぱーっと進むわけです。まあなにぶん物語ディフォルメされすぎというか、展開早すぎるなあ思うこともあったけど、これで倍ぐらいのページ数書き込めばこの世界観、ウソ臭さが増しちゃうような気も。あ、それで勢いだけで読ませるカタチで書きあげたのか。そこまで計算されてたならソウヤーはホントに凄い。いやあ面白かったです。