白いマンマ

風邪養生で寝てました。

  • 朝食べず。
  • 昼親子丼、某日系弁当屋で。
  • ビーフカレー。某日系ラーメン屋で。ビーフがでかい。きょうは病人だったんで自分で作らず近場で外食(シティに住んでてほんと良かった)、しかも白いマンマがたんとあるもんばっか。

白いマンマというと思い出す。母親のヒトが子供の頃、某所の親戚のところに家族で行って食事をよばれたのだが、その家の子がふすまをはさんで隣の部屋でこう言ったそうだ。「ねえおかあさん、なんであっちだけ白いご飯なの?」

その某所は母親のヒトの家と同じ市内だったのだが、そこは台地で水利が悪く、米が出来なかったそうだ。当時の母親のヒトも十分に奇妙な衝撃を受けたそうだし、それを聞いた僕もショックだった。戦後10年−20年のあいだの出来事だろうけど、これが時代っつうモノなのかと。

ついでにもひとつ伝聞だが、東北地方では戦後何年かも、売買に近いかたちで小さな娘が働きに出されたりしていて、そういった苦労談が三味線弾き語りとして演じられているとか(じょんがら節とか?)。父親のヒトが当の売られた本人によって弾かれる体験物語をどこかの民宿で聞いたのだが、方言で殆ど判らずともそのソウルフルな語りに打たれ、落涙したそうな。

たった4,50年前の時代の違いそのものも衝撃的だけど、父親のヒト・母親のヒトが、その 50年を生きて体験してきた、というのが奇妙に重く感じられる。僕もあと2,30年たったら、ネットの無かった時代を語って、子供は衝撃を受けるんだろう。