人類 月に立つ
風邪なかなか回復せず。昼間は大学図書館で勉強するフリをするが、辛いだけで集中できない。早めに切り上げてアパートに戻り、ベッドに入る。録りっぱになってる最近の海外ドラマ新シリーズでも消化しようかと思ったが、ここはひとつ、昔のテープから From the Earth to the Moon − 人類 月に立つ を引っぱりだして、ココロの洗濯。1年ぶりぐらいに観たが、だっぱんだっぱん泣く。あー涙腺スイッチ入っちゃったよ。第1話と最終話だけ観て泣き疲れてきたのでさすがに止め。第1話のヴィジュアルと音楽の昂揚感もいいけど、最終話は登場する各人物ひとりひとりに最低ひとつは泣かせるセリフがありますな。
「テレビドラマ」というものの、ひとつの理想のカタチであるこのシリーズ。120%楽しむには、やはり少しでも宇宙やSFに関心があったほうが良いな、と。医療ドラマや法廷ドラマだけでなく極限世界或いは架空世界を描いたSFを知っていれば、このシリーズの感動の焦点がどこにあるのか、よりはっきりと感じることができる。70年代後半に生まれ、中学の頃にテレビのスタートレックからSFに入った僕には、「宇宙」といえば未来の架空の世界だった。だから、このシリーズにある「ホンモノの宇宙」の描写が、逆にセンス・オヴ・ワンダー、SFそのものとして感じられたんじゃないかと思う。これは、地上を舞台にしたドラマには味わえない感動。
まあともかく日本で今これ読んだ人間! SF好きだろうが海ドラ好きだろうがカンケーねえ今すぐビデオ屋に走ってレンタルGO! 字幕版借りろよ!
宇宙といえば。ISS・国際宇宙ステーションは、明日の打ち上げで遂に飛行士が常駐するようになる。このプロジェクトも後年、きっと同じようなドラマ化されてもいいんじゃないかと思う。もしも、このステーションが将来の宇宙開発の大きな礎になれるのなら、の話だけど。計画がしぼんじゃったら、残念ながら忘れ去られるのみ。