ザ・ムーン

先週末に駆け込みで観てきた。アポロ計画を振り返るドキュメンタリ。上映館が東宝系のみって行きいづらいよな。池袋シネマサンシャインはファシリティが悪く、映写機のカタカタ音が客席にダダ漏れ

が、まあ案の定観はじめればそんなの気にならなくなった。記録映像とインタヴューだけの純粋なドキュメンタリで、前半部分集中力が切れちゃう事はあるけれど、打ち上げシーンが近づくにつれての盛り上がりは凄い! 自分の中で、ぐんぐん画面に対する集中力が増して行くのがわかる。思わず座りなおした。心の中では正座だ。様々な作品でアポロ計画を観てきたけれど、人々の言葉が、重層的な想いが、ある1点に統ってくるこの感覚には得がたいものがある。やっぱり人類史上最大のプロジェクトなんだと素直に実感できる。

隣の席に座ってた女性、着陸のシーンから、ずっと鼻をすすってた。やっぱり引き込まれてたんだな。僕は僕で、そのあとのコリンズ(月に降りず、軌道船に独り残ってた人)のインタヴューにぐっときてしまった。「さびしいとは感じなかった。いま、あそこに見える地球には30億の人間がいる。そして下には2人の人間がいる。その中間にもう一人いる」こんな感じのセリフ。泣き笑い。

林完治せんせいの翻訳も相変わらず適切で素晴らしい(今回は監修つき)。充実した作品だった。