暗い年の瀬

今年は珍しく、居間で紅白がかかってる。SMAPの歌は隣の部屋にいてもヘタだとわかるんだな。すげえや。

きのうの新幹線遅延、40歳のブラジル国籍の方の自殺だったそうだ。遺書も残っていたそうだが、年が明けてどこかのメディアでそれが読まれることはあるんだろうか? いたたまれなくて聞きたくないけれど。

僕も含め17万の人々に、平均約4時間(少ないか)の影響を与えたとして、計68万時間、約78年。自分の残り半分の人生を捨てて、ひとひとり分の人生時間を奪ったわけか。


そうして静岡のどまんなかに帰ってきたわけだけど、帰って早々景気の話が出てくる。牧の原の向こう側は大変なことになってるようで。いや、牧の原の向こうに行かなくても、牧の原の上のスズキの新工場は大変なことになってる。人手が足りなくてブラジルの奥地から人を連れてくるどころか、正社員を削減だもんな。半年前は治安が悪くなるから監視カメラつけろといってたのが、いまは手前の税収が逃げてかないかヒヤヒヤしてるわけだ。

母親の通っているジムにきていたブラジル人の母子は、来なくなったそうだ。上品でいい感じのひとだったそうだが。続いて、いままで夜にしか来なかった日本人の人が、昼間にくるようになったという。昼間は工場に来なくていいから、ということ。このひとも、いまに来なくなってしまうんだろうな。

冠婚葬祭業は結婚式部門が完全に赤字だそうだ。だれもいま式を挙げようとしないから。

景気って、ほんと、こういう風に悪くなるもんなんだな。