八丁堀 カフェ&バーガー 蔵まる

ちょっと時間ができてしまったんで、このクソ寒いのに八丁堀駅の裏、すずらん通りあたりをうろちょろしてたら、駐車場に囲まれてひょろっと建ってる小綺麗な3階建てがある。
ものすごく薄っぺらいビルで、1階は横壁を排してカウンターにしてる単なる屋台みたいな構造なのに、実は脇に階段があって2階3階に客席がある。だまし絵かインチキ不動産屋の格安物件みたいな建物だ。これも20年前の地上げの余波なのかな。バブル文化がどう後世に残ったのか自覚はないけど、地上げは後世の街に残るわけか。
小学校の頃社会科で自分たちの街を学ぼうというのがあって、舟形屋敷という家のつくりを学んだけど(土地が川の氾濫原だったので、石垣を上流に向けた舟形にしたのだ)、この辺の子は地上げ町という名で小さく歪んだビルと更に小さい駐車場のモザイクを学ぶのかしら。
いやそんなこたどうでもよくて(人様の土地を勝手にバブルの犠牲者にしちゃいかん)、ここのハンバーガーがまっとうに美味かったのだ。
アボカドバーガーに卵のフィリング追加で、カプチーノのセットでたのむ。チェーン店でないハンバーガーなんで素材ごとのクオリティがいいのはそうなんだけど、ハンバーグを口に入れるとスパイシーなヒットが来た。おいしい。フレッシュネスバーガーみたいに変に小ぶりじゃないし、ハワイアンや佐世保式みたいな無駄なボリュームもない。ちょうど良い大きさで、素材がよくて、肉に個性がある。これはおいしい。惜しむらくはアボカドの風味が足りてなかったことぐらいか。
しかし昼どき店内で食べてたのは僕だけだった。まだできたばかりの店みたいだし、きょうは天気がアレだったつうのもあるかもだけど、頑張って続けてほしいものだ。


圏外日誌補足:いま家に帰ってきて確認したら、1周年だそうでした。てことはけっこう繁盛はしてんのね。よかった。