地震対策

今度新たに建てられるデータセンタは、震災時の緊急避難場所として1フロア提供しなければならない(建設時に最初から避難フロアとして空けとく)ってことにしたらどうだろ。
データセンタはどこもかしこも阪神大震災の2倍の震度に耐えられるとかうたってるし、地価の安い下町にポコポコ建ってるし、区の体育館なんかより安心できんじゃん。市場がひとまわりしたらみんなディザスタリカバリサイト持つようになるだろし、建物が無事でも都内の通信やらなんやらインフラがダメんなったらどのみち当分ビジネス縮退運転でしょ? いっそ現存のデータセンタでも、償却間近のサーバなんてラックごと外にほっぽりだして避難地にすればいい。ファンの轟音の消えただだっ広いフロアにマットレス敷いて、みんなで備蓄のカップ麺食べいるのだ。
会社の避難訓練がいつの間にか『BCP発動計画』なんて名前になって、BCPてなんや言うたら「ビジネス・コンティニュイティ・プラン」だって。ヒトよりビジネスを生かすみたいな雰囲気だ。いや理としてはわかるけど気が引っかかる。会社のために避難するんじゃない。家族と自分とまわりの人間のために避難するんだろ?
家を失った地域の人々がいつ天井が落ちるともしれないボロ体育館で余震の度に怯えながら不安の夜を重ねる横で、あるじを失いトランザクションもマトモにない無数のサーバが免震構造に守られ平穏無事に唸り声をあげ続けてるなんて、ヘンだ。
平時はどこのデータセンタ屋さんもセキュリティのために正確な所在地は秘匿してるけど、地震が起きたら入り口に「避難シェルター」て看板掲げるくらいの地域貢献は、あってもいいんじゃなかろかなんて書くとキョーサンシュギシャと言われる世の不思議。


あ。夜勤でサーバ監視やってた半ひきこもりのにーやんが、朝外に出てみたら一面瓦礫の山でしたっつうのも、それはそれでディストピア・ファンタジーのはじまりみたいでそそる。