キルン・ピープル

『ウォー・サーフ』をやっと読み終えて『キルン・ピープル』の上巻まで来たけど、ブリンせんせいは 馬 鹿 だ な あ !
パーマンコピーロボットがもし実現したら、を全方位で突き詰めたこの馬鹿っぷり。言葉遊びのみが目立つバックナーの著作に比べたら、格が違いすぎるわ。スティーブンソンせんせいの『クリプトノミコン』級のテンポ感はないけど、『ザ・シンプソンズ』の(というかそれよりちょっと頭身のあがった『フューチャラマ』の)絵柄でアニメ化してもいいんじゃないかと思える楽しさ。設定としてこの一人称小説がどうやって書かれたかがそもそもミステリになってるんだけど、特に主人公本体が会話しか記録できなくなったシーンのあまりにベタな展開には電車内で吹き出した。
しかしこのブリンせんせいが、ついこないだ行けば触れられる場所にいたんだなあ。返す々々も、怖がらずに行っとけば良かったと思う。ともだちいないからな……。