トランスフォーマー

海賊やら魔法使いやら変態刑事やら続編モノ続きで食指が動かなかった中、久々に来た新作の“でっかい”映画。大満足。おもちゃのロボットの実写版て本当に大丈夫だろか、クライマックスは拳銃に変形したメガトロンがヒロインの手を操ってヒーローと銃撃戦なんてちっちゃいアクションになっちゃわないだろうかと無駄な心配してたけど、ずっと巨大ロボットでずっぱりで、膝に震えが来る絵がたっぷり。特にコンボイ出現のシーンは、あまりにベタな演出にガッチリ心を掴まれて、『ジュラシックパーク』のブラキオサウルス出現シーンに匹敵するような映像の喜びがあった。以下印象列記。

  • カタールでの携帯電話を使った米軍の立体的な戦術はリアリティがあり且つドラマチック。いいなあ。
  • ストーリーはあまり深くは無いけど、モジュラー形式で異なる状況におかれたキャラクターたちがそれぞれの冒険を経てひとつに統ばってゆくのは非常に心地よい。
  • なんとなく思い出したんだけど、このモジュラー式アクション劇の構造と心地よさは、『劇場版ゼータガンダムI』に近いかも。
  • 国史に結びつけてきたのは意表をつかれたし、おもしろい設定だった。
  • ロボットたちをマンガチックなキャラクターのままにしたのは大成功。全員集合シーンの高揚感も、単にロボットに会えたというより、ヒーローに会えたという雰囲気がたっぷりで好し。
  • 問題はロボットを画面内でどうアクションさせるかだなあ。ものすごくゴチャゴチャしてどのロボットが何してるのかわかり辛い。
  • でもちょっと引き気味に撮ると、とたんにゲームみたいな安い絵になるし人間の顔も映らないしスケール感も出なくなっちゃうんだな。
  • 続編に期待(これは食指が動く)。

総じてとんでもなく楽しめる映画だった。また行きたいかも。