携帯GPSの感動

正月帰省で何気に驚いたのは、まあ友人の墓山が自転車マニアになってらんらんと狂気の目をたたえながら常識人の会話をしていた(きちがいの熊坂にきちがいと指摘される男だ、彼は)こともあるけど、携帯のGPS機能だったりする。新幹線のなかで正確に機能するなんて知らなかった。
きっかけは寝ぼけまなこにもう神奈川に入ったかどうか知ろうとしたことだったんだが、走行中のこだまの窓際に携帯を置いて現在地を確認させたら、さいしょは多少ズレたところを表示したものの、すぐに修正して、線路の上をリアルタイムで刻々とトラックするようになった。
前の携帯じゃ、徒歩以外じゃトラッキングは完全に機能しなかったんで、驚異的な進歩だ。むしろ歩いてるときより精度がいいくらい。ひょっとしておおまかな加速度とセルの遷移情報から「この端末は新幹線で移動してる」と判断する修正プログラムがサーバ側に入ってるんだろうか。いや単に加速度センサーとGPS受信機が機能アップしただけか。本来できることを淡々としてるだけだ、この機械は。
線路上に次々と打たれていく、過去の自分の位置をあらわす青い点。新幹線の速度にあわせて、間隔は伸び縮みする。これで何ができるってわけじゃない、ただ右手に一瞬見えた学校が何小学校だったか判る程度だ。でも、凄い可能性を持った装置を、手にしている嬉しさはある。いやあ未来技術だね。