もしもシリーズ。ナノマシン医療

現代の多機能なソフトウェアでは、 物理的には供給メディアから全機能をコンピュータにインストールして、別途通知されるライセンス・キーによって使える機能を制限/開放するものが多い。
で妄想。将来ナノマシン医療が発達したら、ナノマシンも単体でさまざまな機能を持つものが製品化され、対価を支払った顧客に対して、相応の機能を提供する仕組みになるのかも。
しかし自らの生命が関わる場で、ヒトはそれに感情的に納得できるのだろうか。命を救う薬品が目の前にあるどころの話ではない、既に体内にあるのに、それが、それ自体何の意味も持たない64ビット程度のキーコードのせいで使えない。そんな場面に遭ったとき、ヒトはどうジレンマと闘うのか。
期限付き評価ライセンスで1ヶ月だけ延命して、その間にカネが工面できた人だけが救われるという状況もありうる。
ナノマシン製造会社を破産させれば、エスクロー契約で病院側が無制限にライセンスを使えるようになったりして。