ダ・ヴィンチ・コード

人気作家にこれ以上カネを渡してなるものかと毎週末古本屋に狩猟に出かけてたのが、どうにもめんどくさなって買ってしまったのがひと月前。いつのまにやら映画も公開されてるし、メモを残しとく。

うーん楽しめなかった。だって暗号って、クイズみたいなのをちょこまかちょこまか解いてるだけで終わっちゃったんだもん。ニュートンだから正解はリンゴ! おめでとうって、あんだよそれ! 人間描写が深いかといえば全然そうじゃないし、設定も読めば読むほど白々しくなってくるし。肌に合わなかった。

03年の作なのにコンピュータやITの描写がけっこうテキトーなのも点数を下げる。太陽電池駆動のナノドライブとか勝手に言葉を発明するな! 舞台はSF的未来でなくファームな現代なんだから、こういうとこでテキトーやられると、肝心の本筋までインチキらしさが増す。

やっぱり『クリプトノミコン』は良い小説だったなあ。