フラッシュフォワード

gasoline2005-02-01


写真は幕張。
ソウヤーせんせいの『フラッシュフォワード』読みました。人類全体の意識が数分だけ未来に飛んでしまったら、世界はどうなるか、未来はどうなるかを描く、まっことただしきSF(いま気付いたけど“SF”て携帯じゃ“メス”と入力するのね。牝ネコ)。
いやあやっぱりこれくらいのSFがちょうどいいや。馬鹿でも納得できる科学力とでもいいますか、未発見量子やら時空論やらの散りばめられた“科学”が、どれもなるほどと頷ける程度の浅さで綺麗に各所に収まり、物語を運び、ミステリを総て解いてくれる。イーガンせんせいみたく科学が深すぎて、なんだかケムに巻かれた感が出ることはない(それはつまり僕に科学への理解力と教養が無いつうことなんだが)。そしてお馴染の大味なアクションとラブロマンスよ! どちらも科学ネタにしっかり囲われ運ばれてるから、安っぽさを嫌う必要もなし。大安定。
あー読み終ると未訳の作品も読みたなるなあ……。英語読むのはできひんからだれか耳元で朗読して愛を囁いて。