まだ雨降ってるよ。

 きょうはうなぎパイ市まで行って買い物(主にトイザらスでレゴ)しようと思ってたのになあ。

 アメリカとカナダが大停電だそうだが、もう6年ぐらい前になるか、ニュージーランド生活3年目だかで遭遇したオークランド大停電を思い出す。

 あの事故は、電力自由化・民営化で、コストダウンのために大幅な合理化、特に労働能力が衰えているのにコストが高い中高年技師なんかをリストラしちゃった結果、ただでさえ古く保守もなされてなかった幹電線が故障すると、トラブルとなっている位置や直し方すらわからなくなって手のほどこしようがなくなり、結局停電は1ヶ月近く(だったか)続いてしまったのだった。

 アメリカでも以前から、自由化しすぎてカリフォルニアが電力危機とか言ってたけど、ニュースリポートをちらっと聞いたら、今回の原因はオークランドとけっこう近い所にあるんじゃないかなあ、と思う。アメリカとカナダの経営者がそれぞれ罪をなすりつけあってるてのが、よい証拠かと。経営者は損得勘定で手一杯で、現場のどこが悪いのか把握しきれてないんだろう。なにしろ現場のヒトを自ら消してしまったのだから。

 日本はまだまだ規制がかかってるお陰で、電力線も水道も道路も電話も、いちおう護られてると思う。ただ、規制緩和の流れは止められないだろうし、電話会社や電力会社がブロードバンド事業に人材を回しすぎてたりするのを見ると、ちょっとドキドキする。いくら自由化したって、やっぱライフラインライフラインなんだから、事業のほんぶんを忘れてもらっちゃ、消費者としてでなくニンゲンとして、困るのだ。