オースティンパワーズ ゴールドメンバー

どうせだったら最初のアレのまま全編つっぱしってくれれば究極の馬鹿映画つうかマイク・マイヤーズは伝説の男としてハリウッドに名を残したろうに。カメオ出演の中ではダニー デヴィートゥが読み通りの演技でオチをつけてくれて感動した。

映画の90%はマイク・マイヤーズの話芸でもってるようなもんなんで、もう映画の感想というよかマイヤーズのギャグの感想にしかならない。相変わらずこのイギリス人は、イヤな人間の演技が素晴らしいと思う。テレビ漬の人生のおかげである程度イギリスやアメリカのご当地ネタがわかるのはちょいと嬉しいが、さすがに痔の薬の名前までは知らんよ。

個人的に注目なのはやはりテレビ繋がりで、ドクター・イーヴルの息子、スコット役の セス・グリーン の突き抜けた演技っぷりか。『バフィ・ザ・バンパイアスレイヤー』で、エレキギターを愛する無口な狼男(ちょっとひ弱な感じがまた雰囲気あってカッコいいというか可愛いというか)だった彼が、このような形で演技を見せつけてくれて実に嬉しい。