読書量

読書量が落ちた。それどころかテレビ作品の視聴量も落ちた。かなり辛い。心の文化水準が落ちて行く。

高品位の英米製テレビ作品はテープに20時間近く録り貯めされたまんまで、もうどこに何が記録されてるのかわからん。『ウェストウィング』は結局いちども観てないし、『プラクティス』のシーズンフィナーレもまだ。『バフィ』なんか録画すらしてない。本のほうは更にひどい情況で、なにしろ何を読んでも読みきれない。読んでもすぐ飽きるか寝てしまう。ここ3ヶ月で、3日以内で読み終わらせたのはたった1冊だけ。いまは5冊ぐらい中途半端に読みかけになってる。文学関係はともかく、平易なSFであるハズの『バベル17』がちっとも読み進められないのには愕然とした。これは本が肌に合わない、ということか。

どうも世界の説明や場面の描き込みが足りなくて(あと当時のカヴァー絵の妙ちきりんなイメージが強すぎて)、心に一定のリアリティを持った世界を想像できないんだな。翻訳もダサいし。SFアイディア的にはすごく面白いんだけど、僕の嗜好としては、もっとゴツゴツと長く描き込んでくれないと、逆にスムースに読みづらい。うーん、「造物主の掟」とか『月は無慈悲な夜の女王』レベルの地に足の着いた設定と細かい描写、そしてシンプルな昂揚感を持った作品が欲しい。読書心の起爆剤として。


  • なに食べたか憶えてない。