馬鹿との闘い
さて。今回プライヴェートな話題です。
3月7日の日記で、変態旧友がインターネットを始めたおかげで大迷惑、と書いたが、彼の異常行動はその後も続いていた。たとえばある日メールチェックをしてみると、15分ほどダウンロードが続き、1.2メガのwavファイルで『だんご3兄弟』が送られてきたりした。始めたばかりで色々と試してみたくなるなるのはわかるが、やり過ぎである。ちなみにだんごはその直前に既に高圧縮高音質のmp3ファイルで手に入れていたので、全く無意味であった。
しかし、災害は始まったばかりであった。事態の原因が一部こちらにあったことは認めよう。彼の名前を日記で「八王子の虫殺しこと島袋」と書いたが、「島袋」とは彼の名前でなく、彼の崇拝する日本の女性芸能人グループのひとりの名前であったのだ。彼はこれに激怒した。以下のメールが届けられた。ちなみに彼の名前は岡部幸雄という。
件名:バイオマスター号斜行についての審議の結果
岡部幸雄:貴様、島袋様とそのとりまき(SPEED)をよくも馬鹿にしてくれたな。
それだけは口に出してはいけなかった。
おまえには今まで以上の嫌がらせをしてやる。憶えていろ。
ベルゲングリューン:し、しかし閣下。
ロイエンタール:しっているか、ベルゲングリューン、こういう諺がある。
・・野に獣がいなくなれば猟犬は無用になる、だから猟犬は獣を狩りつくすのを避ける・・・
ベルゲングリューン:・・・閣下、めったなことをおっしゃいますな。無用の誤解を招く
ことになりかねませんぞ。いや、誤解だけならともかく讒言の原因になるかもしれません。
どうか、ご自重ください。
ロイエンタール:たしかに、卿の忠告は正しい。すこし口をつつしむとしようか。
後半の部分が何を意味するのか全く不明だが、とにかく、そのとおりに掲示板に対する嫌がらせは続いた。メールでは毎日のように件のアイドルを写した巨大な画像ファイルが届き、更に再び1メガ近い、こんどはリアルメディアに収められたアイドルのラジオ番組が送られてきた。おかげでこちらは最新式のリアルプレイヤーをダウンロードする羽目になり、それで聞いたトークの内容があまりに酷く、ショックで寝込んだりもした。その際のメールが以下のものである。
件名:三宅正治
外からフサイチ、外からフサイチコンコルド!
今音速の末脚が炸裂する。フサイチコンコルドッ!
今競馬界を支配していたひとつの常識が音を立てて崩れ去った。
まさに、まさに日本のラムタラ。3戦3勝でダービー制覇。
ラジオ体操。
もはや限界である。今までは根気良く書きこまれた罵詈雑言を削除していたが、永遠にこれを続ける気には到底なれない。遺憾ながら、ここは少々ドラスティックな対抗手段を行使するしかあるまい。
敵の目をこのサイトから逸らす。そのために掲示板付きの新しいサイトをまるまるひとつ、作ってしまうのである。もちろんただのミラーではなく、敵の知性レベルに合わせた全く別のものである。幸いにも私の思考サブルーチンの中には、敵の思考をエミュレートできるものがあった。そのサブルーチンに一時的にすべてを任せて、思うが侭にサイトを作ることにした。アドレスは一時帰国の際に使ったジオシティズのスペースが残っていたため、それを転用することにした。
結果は驚くべきものであった。決意してから構想、資料採集、そして構築まで、たった3日で出来てしまったのだ。もちろん準備中の項目は多々あるが、基本構造は完全で、普通のサイトとしても一応は通用できる。サブルーチンには気負いも失うものは何も無く、あるのは怒りのみであったため、通常なら考慮と決断に数週間を要するであろうネット倫理/権利関係の問題を完全に無視して一気に作り上げることが出来たのだ。こちらのサイトでは絶対に使わない画像をふんだんに使えるのは爽快でもあった。
こうして、人事は尽くされた。あとは敵がまんまと計略に乗り、このサイトから離ることを祈るだけである。また、完成したサイトは通常の一般公開サイトとしても機能させるが(それだけのコンテンツはある)、それは坂田健悟のサイトでは無い。まったく別人格のサイトである。
サイトの場所は、こちら。あくまで他人のサイトだが、時間があるのなら、見てやって欲しい。