監査法人 第1話

『ハゲタカ』以来の超シリアス経済ドラマ! それG型恒星系のスペクトルじゃねぇよってぐらい青いフィルター入れまくった寒々しい画面に、スピーディな演出、演技派で固めた渋いオヤジキャラてんこもりのキャスト。日本が世界に誇れるテレビドラマって、ひょっとしてこの『経済ドラマ』だけじゃなかろか。

何がすごいってオープニングから物凄い。いきなりひとつの監査が始まり、終わり、企業が崩壊して経営者が自殺してオープニングテーマ曲である。そこまでがアバンかよ! 爆笑した。その間3分。これで絵として破綻せずに、確かに物語に引き込まれるんだからすごい。いやホントすごい。

第1話は監査の何たるかを見せる導入編なんで、テンポが速すぎてなんだかあらすじを観てるような感じもしたが(リズム感がわからないので、どこで盛り上がってどう感動したらいいのか微妙にわからないのだ)、企業と銀行と国を相手にした壮大な物語を予感させて、十分期待に答えてくれるものだった。しかしこれがたった6話なんだからなあ。ミニシリーズなんだから、せめて11話ぐらいにしてくれよ。そこまでスタミナが持たないのも、日本のテレビ製作の限界か。

今やってるインチキ仕事で多少絡むだけに、すごく興味深く観れそうだ。時代設定が2000年代前半だから、これからライブドア中央青山をなぞる事になるんだろうけど、J-SOXまで踏み込んでくれたらうれしいな。