バトルスター・ギャラクティカ 第6話(シーズン1-2)『水』

ネタバレ


――突然の爆発で貯水庫を破壊されたギャラクティカ。平衡状態にあった艦隊の水資源循環システムは脆くも破綻し、宇宙で孤立する4万6千の生存人類は、内側から滅亡の危機を迎えることとなる。一縷の希望にかけて、近傍星系への水探査にブーマーらが派遣されるが、彼女の手元には、爆発の原因となった起爆装置があった――

  • 冒頭から艦長と大統領の腹の探りあいが冴える!
  • 会議で全人類が1週間生きるために必要となる食料と水の量が語られ、それに軽く愕然とするシーン。いままでのテレビSFになかったのは、コレなんだな。SFとしてあまりに基本的なこと、数字。努力や根性ではどうにもならない数字の怖さ。まあ今回のシノプシスそのものは、その数字に立脚したものというわけではないけど。
  • 水の量を測る単位は "jp"。これはいわゆる“一発ゲスト馬鹿単位”*1で、具体的に何リットルに値するなどのデータも一切無いコボル独自の単位系。ところが不思議なことに、この直後に食料の単位を呼ぶときは、地球と同じ“トン”と言ってる。トンはいいのか?
  • 通貨単位は“キュービット”(cubit)。これはオリジナル・シリーズからの継承なんだけど、googleで引いてみると実は古代地中海文明の長さの単位だったりする。旧シリーズはもろ旧約聖書風味な設定だから、雰囲気を優先したのかしらん。

次回は政治です。

*1:天才バカボンに毎回登場する“一発ゲスト馬鹿”にちなみ、スタートレック等のSFテレビシリーズで1話限り登場する特異な生態を持った異星人(タマリア人等)を“一発ゲスト馬鹿星人”、特殊な物質(ノラニウム等)を“一発ゲスト馬鹿物質”と呼ぶ。