gasoline2007-11-21


いつのまにやら3日経ち、静岡を離れる。
新幹線(300系)の天井の意匠がすきだ。なんとなく24世紀を思わせるシンプルで柔らかいデザイン。駅を出ると、横から差し込んだ光と影が、次第に増す速度に応じて幾筋も脈動するようにゆっくりと前から後ろに流れてゆく。まるで宇宙船のリアクターのよう。
しかし新幹線の持つ、SF感というか、男の子向けおもちゃ感は異常だ。東京駅のプラットフォームに立ったときのメカメカしい高揚感は、飛行場や原発やセキュリティベンダのマルウェア対策センター(カッコつけてホントに要るんかあんな施設)を遥かに超える。轟音を立てて待機する500系の搭乗口に立つパーサーや、せわしなく動き回る清掃員、物資補給員、ホームの下の整備員。同じくホーム下から漏れる回転灯の黄色い点滅。合成音声をキャンセルして見送り客に注意を促す駅員アナウンス。この渾然一体感がなんとも言えない。