インチキ会社での仕事とはなんも関係ない翻訳文章を書いてて、おもわず“粒度”という表現を使いそうになって指を止める。「もっと分類の粒度を細かくしてやらないと理解されない」とか「リスト項目の粒度があってない」とか、便利っちゃ便利な単語だよな。代替語はなんだろう? “レベル感”? これもアレだ。つうかだいたい英語で“グラニュラー”っていってないのに、訳語に粒度を持ってきたらいかんのだな。

会社というインチキ共同体の中で思わず口に出てしまう単語に“N/R”がある。普通に“直帰”と言うか、せめて“ノー・リターン”と言えばいいのに、「○○さんいる?」「いや午後イチで外出でエヌアールみたいです」。アホか。音節の数からしても直帰のほうが合理的なのにわざわざエヌアールと言っちゃうのは、行動表示用のホワイトボードにそう書かれてるのを読んじゃうから。字で書くときは直帰よりN/Rのほうがラクなんだという結果。