HEROES/ヒーローズ

体内ズボリウム蓄積量が一定値を越えると人はズボラになる。ズボラは靴も長持ちさせることができない。で、よくある若い人向け向けスーツ量販店で1万円の靴を買ったんだが、なんだかずっと左右間違えて履いてるような違和感があり、足の甲の外側のほう(小指薬指のうえのあたり)に負荷がかかってたまらなく痛くなってきた。今までも1ヶ月くらい靴ずれをしてやっと馴染んだりするのは常だったけど、この合わなさは異質だ。首が異様に凝る。安物買いのゼゼコ失い。ちゃんと高くても良い靴を選んで、長く履けるひとはいいなあ。

きのうはスーパードラマTV(この安っぽいチャネル名はなんとかならんかね)で『HEROES』のプレミア3話一挙放送を観た。
かなり期待してたわけだけど、正直、まだ導入部終わらないの? という感じ。これは観方が悪くて、『24』や『LOST/ロスト』のように連続する謎やサスペンスでぐいぐい引っ張ってくスタイルなのに、僕は一話完結のスタイルを求めすぎているんだ。主人公の異能力者たちはもっと早い段階からアドホックに出会って、色々な事件や謎と向き合うのだと思っていた。ところが、3話たっても彼らはてんでバラバラに自分たちの物語を続け、謎が重なるばかり。メインキャラ同士の対話がなけりゃ、演技も盛り上がらんと感じるなあ。

僕が24がダメでLOSTに食指が動いたのは、謎でぐいぐい引っ張るスタイルでありつつも、一話一話にきちんとテーマと完結する物語を含めていたからだ。ところが、シーズンを重ねるにつれ一話一話の小気味よさはあっても、大きな謎に対するカタルシスが無いと感じて、飽きてきた(3年も何の回答も得られないんだもん)。現状風呂敷だけを広げてるHEROESだけど、きちんとシーズン中に主人公たちが出会って、謎も解いて、すっごいカタルシスをもたらしてくれればなあ、と期待してみる。

役者感想。日本でもさかんにパブ打ってたマシ・オカ演じるナカムラ君は、たしかに面白い。キャラは無論立ってるし、トボけた感じで印象的なセリフを言うし、時空テレポーテーションの異能力も際だってる。彼がどこからどこへ転移したかを“本当に”知るシーンは、古典的ながらSFの香りがしてゾクッときた。

どうでもいい事。ナカムラ君は事あるごとにスタートレックを引き合いにだすんだけど、それなのに吹き替えで「前人未到の地」と訳さず「人跡未踏の地」と耳あたりも微妙な語にしたのは何でだろう。演出になにかこだわりがあったのか。確かに日本語としては“人跡未踏”のほうが、“地”を受けるならより正確なような気もするし。

しかしこのドラマのトンチンカンな日本描写でも最もダメなのは、制作者が日本ではスタートレックがドマイナーだっつうのを知らなかったことだな。奴ら英語とスタートレックは世界どこいっても通じると思ってやがる。