アグリー・ベティ

世界的ヒットとなったコロンビア産ソープオペラ『ベティ〜愛と裏切りの秘書室』のアメリカ版リメイク。その名のとおり醜いベティがファッション業界で奮闘して行く連続劇で、アメリカ版は映像が垢抜けた分演出はテンポ遅め・コメディ色強めでバランスを取っている模様。リアリティのある映像で本気のソープオペラ愛憎劇をやっちゃうと、逆にウソっぽさが出ちゃうってことだろな。

で、昨日の『ブラザーズ&シスターズ』にしてもそうだけど、やっぱり僕は一話一話がキチンとした起承転結の構造を持っていない純粋なテレビ連続劇というのが、苦手らしい。それこそテレビドラマというジャンルでのみ実現可能なシステムなのに、困った事だとはおもうけど。

ベティも演技演出は非常に垢抜けた独特のコミカルなテンポがあるし、演技もキチンとツボを得ていると思うんだけど、ちょっとこのスローな流れにはついていけないわ。正直、今期のNHK BSの海外ドラマ枠はかなりキツイ。残りは台湾ドラマと『デスパレートな妻たち』だし。デス妻も、ハッキリ言って『ソプラノズ』や『シックス・フィート・アンダー』なんて僕好みのドラマであっても、シーズン重ねすぎてファミリードラマの色合いが強くなりすぎちゃうと、観続けるのがツラくなる。『アリー・マイラブ』もファイナルシーズンはキッチリした法廷シーンが少なくなって困ったっけ……。