シッコ

『ボーリング・フォー・コロンバイン』、『華氏911』両方観てないので、テレビシリーズ『オウフル・トゥルース』以来のマイケル・ムーア作品。いやあムーア太ったなあ。

テレビ作品ではバカの方に転がしてたネタを、シリアスの方に倒すとこうなるのね。悲劇とギャグの紙一重の差を巧ーくコントロールできるヒトだ。非常にエモーショナルな方向に情報を編集しているってのはわかるんだけど(イギリスやフランスがあんな天国なハズ、絶対ないもん)、それでも全編胸が張り裂けそうになる内容で、なんとかしなきゃって気になってくる良い映画だった。翻って日本の医療・保険情勢にも怖さを感じざるを得ない。マトモな給料もらえない介護士や24時間働きずめの産婦人科医だとかがゴロゴロしてて、それでコッチは出産無料ってわけでもなく。消費税段階的にあげていいけどさ、それで福祉も向上してかなきゃ、やりきれないよホント。