ER12 緊急救命室

第258話(12シーズン第13話)「身体と心」を観た。素晴らしい! epguides.comの投票での評価はそれほど高くないが、僕としては今シーズンベスト。以下ネタばれ。

このエピソードでは、ERに運び込まれた筋萎縮性側索硬化症の医学博士(ジェームス・ウッズ)とER医師たちの過去の交流を、時間を遡るかたちでコラージュしてゆく。ラストシーン、もはや目の動きで操作するスピーチマシンでしか意思疎通できなくなり、呼吸器の停止を求める博士。そこに彼が7年前、ATPについての躍動感あふれる講義を行うシーンがカットバックされる。この講義シーンには完全に涙腺をやられてしまった。たった1分程度の講義シーンだが、ATPというまさに生物が生きるためのエネルギーそのものと言える分子が、ひとりの人間の生と結びつき、深い感動を与えてくれた。久々に涙をぬぐいながら観たよ。

23時台のBS海外ドラマは(アジアドラマは別として)外れがないから、みんなもっと観てほしいなあ。いやあこのエピソードは見逃したらホントもったいない。