はてな夢日記

場面場面は支離滅裂なんだけど、きれいに筋が通ったオチのついた夢を見た。

また同じ失敗をして誰かを怒らせて、本当に自分はふがいないと悩んでると、怒らせた相手である女のヒトがそんなもんだよ私もそうだし、みたいな事を言って励ましてくれる。でもそれを拒絶してウダウダ言ってると、議会が始まる。議場は白い未来チックなデザインで、扇状に席が延々と並ぶむちゃくちゃ広い所。たぶんこの問題をどうするか決めるんだろう。あの席に誰々もいる、みたいな事を話してると、神様が入ってきた、と言われる。目を凝らして議場の中心を見ると、神様が見える。妊娠した品のある老婆だった。

グレイの髪を後ろでたばね、白っぽい服を着て、おなかの大きいやせた女性。現実の誰かのイメージなんだろうが、確かにしゃんとして神様らしい。この会議で人類全体の悩みに神様が答えを出すんだろう。見境なしにぽんぽん産んでバカじゃないの、と女のヒトが言ってる。あのおなかの中には地球が入ってるんだなあ、実に明確に比喩的だなあと思ってる(半ば明晰夢になってる)。遠くの演壇で神様が、もはやするしかないのです、みたいな事を言ってると、突然清少納言の絵が見える。

実際は源氏物語の絵か何かだろうが、清少納言だ。そのイメージが頭上で合わせ鏡のように無限に増え続けてる。そして思う。宇宙が容量不足だから、記憶の圧縮が始まってるんだな。人間が増えすぎて、思考が増えすぎて、宇宙のホログラムにはぜんぶ書き込めないんだ。だから、別の時代の似たヒトの行動と思考は、同じものとして圧縮される。清少納言も比喩だ。平安時代にヒトが思い悩んだことと、いま僕が、彼女が思い悩んだことは、結局同じだ。だから圧縮されて、デジャヴとして、清少納言のイメージがぐるぐると飛び交ってるんだ。

だから同じ間違いを犯すのか、と腑に落ちる。その間違いは、とっくの昔に誰かが犯した間違いだってことを知ってるから……、そんなことを言いながら、女のヒトと向かい合って泣いていた。

で、夢が覚めた。