八丁堀 晩酌処 ごふくの丘

2週ほど前の夜に久々に行った。お酒が飲めないヒトがいたので、ちゃんと美味しい店を選んだわけ。結果非常に満足していただけたようで、やはり間違いのない店だと思う。
地鶏を出す店なので、付け合せに生キャベツがあるのだが、とりあえずと頼んだコレ、つけあわせの味噌が普通でなく、少し黒ずんでパルプのような毛羽がある。何だろうとキャベツにつけて口に入れた瞬間、鮮烈に香り口に広がったのは春の味だった。フキ味噌だ! 初めて食べたけど、こんなにフキ/フキノトウの香りと味が濃縮されたものだったとは驚きだ。しかしこの味は、本当に春を感じさせる。しっとりと厚くやわらかなキャベツに、濃密な苦味を伴った味噌の味、そして透くような香り。これだけでとても気分がよくなってしまった。

この店、それほど品数があるわけではないが、どれもキチンと美味しい。オクラにすり身を詰めた可愛い揚げ物があるのだけれど、なるほどオクラをピーマンの代わりに舟につかうと、とろみが加わり優しい味になる。とても面白い。
変わったところでは、たまごかけご飯がある。酒を飲まないヒトが頼んだんだけど、だし汁がたっぷりかかっていて立派な料理になってる。とても美味しかったようだ。たまごかけご飯も500円出すとこうなるか。

値段も3000〜4000円でじゅうぶん楽しめてリーズナブル。

そしてなんと、ここ、最大の弱点だったランチが最近おおきく改善された。鳥刺しをマグロのヅケよろしくのっけてとろろをかけた丼は、工夫もじゅうぶんで満足。スキの無い店になってゆくなあ。

東京都中央区新川2-5-8