練馬

gasoline2007-03-05


写真は練馬区立図書館・公民館。資料を借りようと携帯ナビに導かれて裏道を歩いて行ったら、こんな毒塊みたいな青に出くわした。これは本気でちょっと怖い。
練馬の商店街に行くと、懐かしのテレビまんがキャラを描いた旗が下がってる。練馬独立60周年記念だそうだ。ごく論理的な思考だが、独立というからには独 立 戦 争があったんだろうな。
人類の歴史を振り返れば、およそ闘争なくして独立なし、である。60年前と言えばまだ第二次大戦後の混乱期。朝鮮戦争とも状況が重なる。恐らく練馬区は、共産化した中央都政に反旗を翻したのだろう。
当時、西新宿高層ビル街はまだ広大な沼地で、高田馬場も開発が始まる前の里山だったと言う。とすれば練馬が未開のジャンルであったことも、ごく合理的な推論で導き出せる。恐らく当時の練馬は中国の延安のようなところだったのではなかろうか。ここから自由と独立を勝ち取るための都内長征が始まったのだ。戦う相手が共産主義だったとは、歴史の皮肉である。
こうした我々の闘争の歴史は、決して表にでることがない。国家の統合を乱さないよう、巧妙に隠され続けているのだ。だが、練馬独立旗のまんがキャラには、過去の闘士たちの想いが息づいている。子供たちに夢を与える彼ら彼女らは、みな闘う。剣を持ち、ときに魔法のちからで、正義のため、自由のため、生きるために、画面の中で戦う。そうして我らに訴えつづけるのだ。血塗られた戦いの上に勝ち取った、練馬区独立の意味を下んねェこと書いてないでとっとと仕事しろバカ。