散漫なアフリカ知識

本格的に読む本(SF)がなくなりカネもないんで、以前100円で買ってあったアルジェリア戦争の本など読む。こういう本は興味深いんだが、単発で読んでも、出てくる政治家やら文学者やら人物・背景がうまく見えてこなくて、けっきょく知識教養として定着しない。
アルジェリア戦争も、むかし開高健かなんかの、僕の生まれてきた頃書かれた文章にけっこうおおきく出てきて、そういや現代人として朝鮮戦争ベトナム戦争は基礎知識程度に知っていても、これはちっとも知らないなあと思ったから読んだのだが。考えてみりゃヨーロッパ人にとって植民地と言えばまずアフリカなわけで、これは彼らにとって我々の朝鮮問題に匹敵する出来事なんだ。まあ身近なことにまず注意を向けるのは当然だけど、当時はある程度の日本人が関心を寄せていたアフリカ問題が、いまとなっては教科書にも載らないくらい忘れ去れているというのは、なんか勿体ない。

……と、ここまで書いてとんでもない事に思い当たった。開高健が書いてた僕が産まれた頃にあったアフリカの事件て、アルジェリアじゃなくてナイジェリア、じゃないのか? ビアフラとか。うわあああ! やっぱなんにも知らんわアフリカなんて!