テレビ:チョナンカン

いやまた久々に凄いものを観たという感じ。恋人役の韓国人の女性が、チョナンにずーっと、「ねえアレやって!」とせがむだけの内容。チョナンはずーっとはぐらかしつづけ、アレがなんなのかは最後までわからない。しかしアレがなんなのかは全く問題ではない。彼女が可愛い可愛くないも、チョナンカンの存在すらも全く問題ではない。この番組の主題は、彼女の韓国語が異常に可愛い、というその一点。いや韓国語でなくてもいい。中国語、タイ語スワヒリ語、どんな異言語であれ、そこに「恋愛」という人間の普遍的な情況があれば、物凄くいとおしい音に感じてしまうという現象を、この番組の製作者は知っていて、見せようとしているのだ。

韓国語はよく日本ではトゲトゲしく感じるといわれる。でも、ほんの少しでもその言語を身につけると、それがいかに主観的な印象であったかが身にしみる。この価値観の変化は、SF的感動を与えてくれる。