読んでからずいぶん経ってしまった。とりあえずひとこと、書いとこう。
この小説、或いはスティーブンスンの芸風に、いちばん似ていると思うのは、アニメ 『ザ・シンプソンズ』だ。はっきり言ってストーリーの筋とか、オチとかはそれほど重要ではない。要は一本の作品の中にどれだけギャグを詰め込めるかであって、そのギャグは多くの場合風刺的でマニアックでかつ俯瞰してみれば恐ろしくナンセンスだ。そんな濃い笑いの怒涛のような連続が、作品の本質であると思う。
そんなところで。あとベタベタなコメディとしての白眉は3巻のヒキだと思う。