漫画立ち読みアレコレ

なんだかよくわからん理由があって午前11時前、妙な場所で妙にムダな時間ができてしまったのだった。で、そこで目の前にあった本屋で延々と漫画を立ち読みして時間を潰す。少年漫画とか、6年も読まずにいるともうなにがなんだかって感じで、逆にオモシロく読めたりするものだ。ジャンプなど完全に異次元の漫画になってしまった感がある。あ、サンデーの椎名高志のSF漫画、タイトルロゴにスタートレック風のフォントを使ってて微笑ましい。スタートレックといえばビッグコミックスペリオールの宇宙開発漫画ムーンライト マイル(太田垣康男)、米軍の軍事宇宙衛星に「エンタープライズ」と名づけるのは、オマージュというか小粋なネタのつもりかもしれんが、真面目なファンとしてはちとアレだなあ。河出文庫の20世紀SF 90年代編に収められてる 軍用機 という短編を読んで欲しい。あそこに出てくるファンの心意気が、たぶん本当だと思う(なにを下らんことでウダウダ言ってんだ自分は)。

少年チャンピオンという雑誌は、これ逆に実は帰国するまで殆ど読んだことがなかった。が、今は能田達規のマンガと、あとナントカナントカ家族というマンガがあるんでたまに見るようになった。

ナントカナントカ家族(未だにタイトル覚えられず)は結構古いマンガっぽいつうか、絵柄とキャラを見たときなんとなく『三丁目の夕日』みたいなマンガかと思ったんだが、読んでみると、なんか独特のテンションでかなりおもしろい。妙に味のある漫画だ。ていうかこれは出会いにいわくがあって、実はニュージーランドでランゲージ・エクスチェンジをした台湾人のまだ18の女の子然とした女のコが、ある日突然カバンを開けて、中国語版のコレを見せて「アタシコノ漫画スゴイ面白イネ。ダカラネー、日本語デコレ読ンデベンキョシタイノ」と言ったのだった。その時の印象が強烈で、いまこうやって帰国して読んでるんだが、あの娘はその後突然「ココはもうダメ! 南島に引っ越して一人で向こうの大学入る!」(これは英語)と家族にも無断で飛行機で飛んで行ってしまったのだった。カモメのジョナサンみたいなファンキーな娘だった。だからこそこんなコアな漫画も読んでいたのか。

ところでこのチャンピオン、巻頭漫画が、まあ最近じゃどの雑誌にもひとつはあるのか、アニメっぽい絵柄の思春期男性脳内妄想具現化学園ラブコメだったんだが、初めて目にマトモに飛び込んできて、釘付けになった。すげえ。まあ女性キャラの胸部臀部そして生殖器が強調されるのは理論として理解できるんだが、そのディフォルメが、もう顔の造形だけで記号化いっぱいいっぱいなのに、乳房ひとつがその顔より、デカイ。それもディフォルメされた頭身のキャラの顔より、だ。そんなキャラで擬似セックス描写という、なんというか発禁スレスーレな漫画。日本はこんなモノが通用する時代になってたのか。紙に書かれた絵だからいいが、3次元映像を思い浮かべると幾何学的な悪夢である。まあデカいはいいとしてもあのハリはなんだ。整形保持用チタンワイヤーでフレーミングしてるのか、たけしの顔みたく。しかしそれじゃ揺れんだろからやはりヘリウム風船をインプラントしてるんだろう。ハリ治療してみたい。
で、内容はといえばまいっちんぐマチコ先生から変わらぬ身体測定のノゾキ。だがしかしキャラがキャラなので、実存し得ない乳房の動き描写が凄まじい。ドサッ! とか バチーン! とか擬音符も意図的にやってるんだろう。もはや実験漫画の領域だ。それも天体物理学のシミュレーションと同じ意味での実験。しかしふと残念なのが、胸囲測定のシーンでトップを計ってる。アンダーを計ればあの巨乳を持ち上げるという行為がワンクッション入るわけで、よりエロティックなのにとそんな事を考えてしまった自分が絶望的に腹立たしい! 鳩よ!

どーでもいいが性器の強調も物凄い。特に大陰唇部分を肉厚に描くあまり、直立した状態で両足のあいだが15センチ以上離れてるんじゃないだろうか。お盆のキュウリ馬みたいなつくりだ。


  • 朝食べず。
  • 昼からあげ丼。松屋。キッチンにフライヤーらしき調理機が見えるのに鶏フライがベニョベニョのモノっつうのはどうも納得できんが。それともあれは巨大な福神漬けボックスか?
  • 夜オクラとしいたけのスパゲティ。