2010年のお正月

ことしの正月は雪だった。静岡中部のこのエリアは、北から流れてきた川が南側の台地に阻まれて、一時的に東へと流れを変える。風もこの川に沿って流れてくるため、北の山地に雪雲があると、その空気だけが風花を連れてこのあたりまで流れてきて吹きだまる。

風花は僕が小学校低学年の頃はよくあったことなのに、いつのまにかそれすら滅多に起こらないことになってしまった。正月の風花は盛大だった。畑に出てみると、土に薄く降り積もっていた。降り積もると、我々住民は雪だと認識する。

祖母いわく、正月の雪は生まれて初めてだそうだ。椿事なのだ。春からめでたいわけで、住民はそれこそ犬コロのように喜ぶわけである。

そうして撮ったのが下の動画。

水仙と、これはなんでしょね畑に咲いてたの、それからいまだに咲き続ける十月桜。Olympus E-P2で PopArt エフェクトをかけてみた。液晶にはいいかもしれんがCRTなんかで見るとコントラスト行き過ぎカモ。まあ、この程度のチラつく風花でも大喜びなわけ。

ちなみに地元では風花を“かざはな”と呼ぶ。群馬のほうが“かざばな”なのかな?