国立科学博物館:大恐竜展

さすがに連休中なにもしないのもアホらしいので、科学博物館に恐竜観にいってきた。

無理を言って9時半集合にしてもらったけど、それでも上野駅公園口はイモ洗い状態。更にやたらと警官(私服・機動隊含む)が出てる。ただ客の大半は美術館か動物園に行ったようで、科学博物館は10分待ち程度だった。ちなみに昼過ぎに外に出てきたら入り口にゃペレストロイカ時代のロシアみたいな行列(待ち時間40分と出てたが、それ以上だろう)ができてて、やっぱり朝イチで正解だと思った。

展示恐竜は南半球のものをメインにしたそうで、目玉は肉食のマプサウルス(親子)と、草食のマシャカリサウルス。写真のとおりのボリューム。なにしろ展示物がバカでかいので、展示物のバリエーションは相対的に少なくなり、意外と早く見物を終えてしまった。実際観て思ったが、恐竜モノって、意外と感想を持ちづらいんだな。人類遺跡と違って、どれみても、はあスゲーとしか感想が出ない。いつまでたっても怪獣好きの子供視点しか持ち得ない。

もちろん歯や足の構造を見て、ああコイツは何を食べてどう動いてたんだなみたいな事に思いを馳せるんだけど、周りを見ると客はお父さんと息子が圧倒的で、どのお父さんも、僕が考えたのとおんなじようなコトを子供にレクチャーしてた。ほほえましい。

科学博物館の常設展(地球館)は、地上3階地下3階の文字通り科学のデパートみたいな構造(高さ規制で地上6階とはしなかった模様)。今回はじめて屋上のハーブガーデンに行ってみた。季節が良かったので、風にのってむわっとスパイシーな香りがただよってくるんだけど、それ以上にまわりからサラウンドで物凄いシュプレヒコールが。憲法記念日って、こういう日なのか。

もういろんな音がグチャグチャになってなに言ってんのかわかんないんだけど、どうも粗暴な調子のコールが多い。社民党も公園口で演説やってたけど、さすがにこういう感じじゃなかった。右翼のデモらしい。きょうはこんなに盛んなんだ。その後上野の街で蕎麦食って、日比谷公園に場所を移したんだが、道にはいつも以上のボリュームで走る街宣車が鈴なりだし、日比谷公園に行ったらさらにコールの音量が増す。唯一クリアに聞こえたコールが「きょーさんとーわー! くにからー! でてけーっ!」うわあ直截的。

しかしこういうコトをやってくれるおかげで、一般人は、いくらなんでもアレはおかしい、と思ってバランスが取れるんだろうな。とにかく騒音に悩まされた休日だった。あともうちょっと天気がよければよかったのに。