搾取者たちのインフルエンザ

四谷荒木町あたりを散策してたら発見した『重力門通り』。なんてサイエンティフィックなカッコいい通りなんだ! とウキウキしてたのに帰って地図みたら『車力門』だった何見間違えてんだバカバカバカ。ふつうに“じゅうりきもん”なんてのがあったと思ったよ。

豚インフルエンザのお陰で、英語で豚類のことを swain というと学んだ。スウェイン・フルー(swain flu)。知らなんだ。


豚の件、会社でもおとといぐらいから、渡米出張が予備的に停止になったり、BCPに基づいて罹患時はすぐ上長に報告すること! みたいな行動指針なんかが出たりしてたけど、いわゆる企業のBCPとかコンティンジェンシー・プランて、基本的に正社員向けなんだよな。協力会社社員とか、派遣社員とかはどうなるんだろ?

もちろん、全従業員をカバーする内容もあるんだけど、今回も初期の対応通達がなかったりとか、なにげに「災害避難時の点呼」の対象に入ってなかったりとか、同じオフィスにいても違う内容になってる。

これって、けっこうなセキュリティリスクになるんじゃないの?

もちろん、人命に関わる状況に直面して、ビジネス継続の観点から区別なんてことは、人として、しないとは思ってるけど。初動の段階で伝達が行かなかったりとかは、怖い。

製造業派遣の場はどうなんだろ。シビアに派遣社員を区別するポリシーを立ててきたひとたち、BCPはどんなもんを考えてるんだろか? 社員はポリシーを守ってたのに、派遣にポリシーが“無かった”せいで社内感染が広まったりしたら、まあ皮肉だわ。

ま、いまの景気じゃ、実際感染が広がればそれを理由に全ライン休業にするだろうから、たいして関係ないかもしれないけど。

この社員の属性によるリスクの問題。僕は、もっと派遣の数が、全労働者の8割ぐらいになって、んで派遣会社がしっかりとスタッフの福利厚生は無論、派遣先BCP対応まで、きちんとソリューションを提供できるようになればいい、なんて少し前までは考えてたんだけど。どうも現状をかんがみるに、未来世界はそうならなさそうだな。

なんて考えつつ、WHOの警戒レベルが上がると『ゴジラVSビオランテ』のBGMが脳内で流れる不謹慎。