変化の手触り

僕は大学時代を日本の外で過ごしたんだけど(それがこの日誌のタイトルの由来)、それに関してコトバにしてみるとすごくSF的なことがある。

2001年、5年ぶりに日本に帰ってくると、日本からは夕立という自然現象が消えていた。

これは日本でまた数年過ごしてから、そういえばと思いついたことで、実際いつ頃から夕立らしい夕立が降らなくなったのかはわからない。あるいはそれは気のせいで、そもそも昔から静岡や東京の気候はこんなもんだったのかもしれない。けど、この変化に気づいたときには、携帯やインターネットなんかの技術進歩よりもずっと、震えがくるような未来らしさを感じた。
夕立と呼ばれる自然現象が、20世紀の日本にはあった。僕はそう記憶して、妙に悦に入っている。