スターゲイト SG1

先日スカパーで第9シーズンが終わったけれど、映画の安易な続編と思ってたこのテレビシリーズ、気がつけば『X-ファイル』を抜いてギネス公式の世界最長SFシリーズとなってしまった。第9シーズンはちょびちょび観てたけど、いや5年ぶりぐらいに観ると物凄いことになってた。

スターゲイト SG-1 - Wikipedia

秘密裏に始まったスターゲイト計画はいつのまにか我々の銀河はおろかペガスス銀河にまで伸びる大宇宙文明ネットワークの探査に発展し、アメリカ軍は“秘密裏のまま”4大宇宙種族の覇権争いに巻き込まれ、宇宙戦艦を5隻持つに至ってる(正確には宇宙巡洋戦艦らしい)。秘密裏のままロシアや中国とゲイトの運用について話し合い、ゲイトの莫大な電気代による予算圧迫に苦しみ、次々と宇宙からくる難敵とF302宇宙戦闘機で戦ってるのだ。いや生まれて初めて「どんだけ〜」て言いたくなった。

細かいところで笑っちゃうのが、スターゲイトや宇宙軍事関係は合衆国空軍のミッションなんで、宇宙戦艦でも「キャプテンズシート(艦長席)」には「キャプテン(空軍大尉)」でなく「カーネル(空軍大佐=海軍のキャプテンと同位)」が座るのである。ああややこし。さらに戦艦のうち1隻はロシア軍に貸与されてるという設定らしいが、ロシア宇宙軍も陸軍と同じ階級制で大佐はカーネルスターゲイトの世界ではぱっと見「宇宙にいるのは陸軍の戦艦」が当たり前なのだ。

そんで第9シーズンまで来て何をやってたかつうと、宇宙戦艦で敵と戦いつつ、「アーサー王伝説のマリーンは宇宙人だった説の検証」しびれる! このカオスっぷりは筆舌に難い。しかし、この200話続いたジャンクシリーズの10本か20本の中にひとつ、輝く宝石のようにヒューマニズムの真髄をついちゃったり、まさにSFとしか言いようの無い異質な感動をもたらすエピソードが紛れ込んでいるのだ。だからSFテレビドラマは飽きられもせず続いている。