U・ボート

西ドイツ製のミニシリーズ。ただいま視聴中。映画版『Uボート』のオリジナルということらしい(放送は1981年)。第1話はちらっと観て、なるほど虚無感にあふれた演出だなあと思った程度でチャネルを変えてしまった。第2話のきょうも似たようなもんなんだが、はじめて機関室が映され、その絵におほっと思ってこれを書いてる次第。細い通路の両脇にガシャガシャ高速で動くディーゼル機がずらーっと並んでて、その通路をカメラが走る。いやあこれは絵になるね。
そう思ったら敵船団発見のシーンとなり、これがまた燃える! 音楽がティンパニの連打にホルンの高らかとした雄たけび、そしてガンガン入るシンセのオーケストラヒット。まるで安っぽいSFアニメのBGMだが、暴風雨の水面疾走するUボートと、走りまくる船内カメラにあいまって、いままでの鬱屈とした心理描写からの極端な開放感がある。いやーいいわ。観よう。

圏外日誌補足:調べてみると色々とおもしろい。このテレビシリーズが映画に再編集されて世界的な評価を受けたとか、ウォルフガング・ベーターセンの出世作となってたりとか。撮影はヨスト・ヴァカーノせんせい(『ロボコップ』や『スターシップ・トルーパーズ』撮ったひと)が小型ステディカム的なモノを作ってノリノリで撮った模様。『シャイニング』の翌年ですよ、このドイツのテレビは。