京葉線沿線

gasoline2004-02-12


幕張も美しいが、そこに辿り着くまでの市街地の景観には、本当に驚かされた。頭に浮かんだのは、人工の大地、という言葉だ。
この地区の元の自然相がどのようなものだったのか、連想させるものは何もない。葛西臨海公園の見事に整形された水と緑、その周辺の集合住宅の密度は、「現実的な未来都市」、スペースコロニーの内部にあるべき景観だ。ひとはこの人工の大地のなかで、子を産み、育て、生を全うしてゆく。
京葉線の高架からその地に降りてみれば、そこにあるのは昭和から続くなんの変哲もない小さな日常生活だろう。が、逆に言えば、その小さな生活は、気づかぬうちに既に未来の中に取り込まれている。
しかし人工スキー場の解体現場は、本当に途中下車しようかと思った。いい景色だ。
写真は幕張の展示場・会議場の一部。