君は見たか、アップル社恐怖の洗脳CMを!

 先月末からWEB上のあちこちで話題になっていたが、悪夢の変態企業アップル社がまたしでかしてくれた。“スイッチ”キャンペーンの『菊地桃子。ッ学生……デす!』である。近年これほど度肝を抜かれた恐怖CMは他に無い。

 最新のコンピュータをお持ちでクィックタイムをインストールされているなら、いちど実物を見ておいたほうが良い。いかにアップル社とその製品が狂っているかがよくわかる。


 この“スイッチ”CMは、ウィンドウズからマックに乗り換えた実在の人々に、いかにウィンドウズが使えなくてマックが素晴らしいかを喋ってもらおうというものだが、虚実と欺瞞と陰謀に満ちた、まさにアンチメシアの到来を告げるに相応しいニセ預言者的内容となっている。

 自称菊地桃子は語る。PCでメール書いてたらフリーズして「超つかえネエ!」でもマックにしたらそんなこと無くて「スゴくなイ?」(語尾を極端に上げる)。

 考察その1。このCMは非常に高い確率で、役者か役者もどきに演技させたインチキである。全てを虚構で塗り固め、視聴者を誤った道へと堕落させる巧妙な罠である。自称菊地桃子氏は、アップル社に背中から出刃包丁を突きつけられて必至に演技していたか、或いはジョブズに魔界から召還された使い魔である。

 考察その2。仮にこのCMの出演者が実在の人物であるとしたら、菊地桃子は悲惨な犠牲者か相当のパープリンかどちらかである。ウィンドウズがフリーズするというのは事実だが、それは古い世代のOSをメンテナンスもアップグレードせず使っているからで、同世代のマックは情況によってはPC以上にフリーズを起こしていたという事実を彼女は知らない。乗り換えたマックは新しいOSを搭載しており、まして買ったばかりのクリーンな情況ではフリーズも起こるまいが、それはウィンドウズXPを搭載した最新PCでも全く同じである。この事実を知らずにすっかりアップル社に騙されて、悪魔の伝道師として利用されている。


 翻って、高潔なるゲイツ様の思し召しを見てみよう。

 先月半ば、Hotwiredでこんなニュースが流れた。MSが“スイッチ”のウィンドウズ版を作って、それが偽造と発覚、事実を隠匿しようとしたというのだ。その行為は狂信者たちから叩かれたと伝えられている。

 これにもふたつの考察の余地がある。

 その1。このキャンペーンは本当は全て真実で、マックからウィンドウズに乗り換えるべき理由を正直に語ったに過ぎないのに、アップル社とその配下の邪教徒どもによって情報操作され、その餌食となった。あろうことかMS社内にいた裏切り者の内通者ユダによって虚言だというニセの報告がなされた点には、怒りに肩を震わすばかりである。が、その事実を内密にすることによって、例え裏切り者であっても人権侵害を防ごうというゲイツ様の高潔と寛容には、こうべを垂れるばかりだ。

 その2。この広告が報道通り偽造であるならば、ゲイツ様は故意に偽造が発覚しやすい“スイッチ”のコピーを作ることによって、悪魔ジョブズの作った広告もインチキであるよ、と暗に示そうとしたのだろう。直接アップル社を批判することなく、それどころか敢えて自らがドロを被ることによって、真実を告げようとしたのである。なんという思慮深さ!

 或いは、嘘を吐くことになると判っていつつも、マックの魔の手から人民を護る為にはこの広告しか無いとお考えになられ、敢えて広告を作られたのかもしれない。ゲイツ様の悲壮な決意がひしひしと伝わってくる。おいたわしやゲイツ様! マイクロソフトに栄光あれ!


 と、このように、地獄のアップル社&ジョブズがいかに異常か、そしてマイクロソフト社とゲイツ様のみが、我々を正しい未来へと導いてくれるメシアであることが、よーくわかるニ社の広告戦略であった。

 ちなみに今、リンクしたアップルのサイトを開いたら、見事にフリーズしている。まったく、自爆スイッチのキャンペーンだなこれは。

  • 朝シリアル。
  • 昼ラーメン。
  • 夜ナスと肉の炒め物ほか。